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2017.12.02TOPICS

【判例コラム】裁判所書記官のミスはよくある?

【判例コラム】裁判所書記官のミスはよくある?


平成29年10月16日,最高裁判所は,東京地方裁判所書記官の日付スタンプ押印ミスにつき,国家賠償責任を認めました。

認められた金額は1万円と小さいものの,いわゆる身内である裁判所の職員の過失を認めた点では一定の評価がなされるものかもしれません。


本件とは関係ありませんが,弊所弁護士の名字が「萩生田(はぎうだ)」であるため,度々,判決書等でも「荻生田」や「萩宇田」、ひどいときには「羽生田」との誤記がなされることがあります。

この間違った判決書等が既に当事者に送達されている(郵便で送られている)と,正しい記載に直した後に,再度判決書等を送達する必要がでてきます。

その送達にかかる費用は,1回に1000円を超えることがほとんどです。

誤記があったために,双方送達費用として2000円以上の実費が余計にかかってしまうことになります。


では,この費用は誰が負担するのでしょうか?


裁判所の書記官のミスで過大な費用が生じてしまったとしても,裁判所が費用を負担するという法律や規則がないため,結局は当事者が負担をすることになってしまいます。


いつも不合理だなぁと感じつつ,判決や和解の直前には,書記官の方に名字の確認を極力行うようにしています。

なお,弊所の場合は,弁護士名が特殊であることに鑑みて,この場合の費用は弁護士が負担していますので,ご安心ください。


(担当:はぎうだ)

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